複数の自分を持つ

確固たる自分を持つことが重要だというのは聞いたことがあるかもしれない。しかし、自分というものが通用しない時に出くわす時がある。これが自分らしさや、これが自分の信念だというものも含め、自分が当たり前だと考えていたものがすぐに崩れて行く瞬間がある。まるで、自分を否定するかのようにその瞬間は襲いかかってくる。自分を否定されるのはつらい。

しかし、そのような瞬間に対処する方法がある。それは方法というよりも、考え方やマインドに近いものではあるが、それが何かというと、あえて確固たる自分は持たずに、時と場合に応じて自分を使い分けるという方法である。

自分の中に複数の役割を持つ自分を持っておくようにする。そうすれば、どんな場面に応じても自分を使い分けることが出来る。つまり、演じるというテクニックである。ここでポイントとなるのは、あくまで演じるという行為であるので、その場を円滑にするという役割だけに特化し、感情移入はしないということである。自分の思う通りにいかなくても、感情移入せずに、演じるという客観的な立場でいることで、冷静にいられる。

以上が複数の自分を使い分けるという意味での、複数の自分を持つという内容である。